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【完全初心者向け】テスターの使い方をやさしく解説!測れるもの・判断方法・練習手順までこれ1本でOK

(筆者編集画像)初心者必見!テスターでやってはいけない失敗3例と正しい測定方法、練習法・FAQもわかりやすく解説|タイトル写真 測定・作業
初心者作業員
初心者作業員

テスターを触るのは初めてで、どこにリード棒を当てればいいか不安です…。ちゃんと測定できるかも不安。

ヨツギ
ヨツギ

テスターを使いこなすには、ポイントを押さえて実践するのが一番です。

この記事で学べること(3分でチェック!)
✅ 携帯型テスターで測定できるもの・できないもの
✅ 測定のタイミング
✅ 測定レンジと端子の使い方
✅ 初心者が陥りやすい失敗例
✅ 初心者でもできるトレーニング方法
✅ よくある質問(FAQ)
この記事は次のような方にお勧めです。
✅仕事でテスターを使う必要があるのに、初心者で使い方が全くわからない
✅説明書や専門用語が難しすぎて理解できない
✅何を測れるのか、どう判断すればいいのか知りたい
基本操作・代表的な測定方法・練習方法までを網羅する記事が欲しい
⚠️ 安全上の注意
抵抗を測定するときは必ず電源を遮断
高電圧や資格が必要な作業は有資格者に任せる
測定中は周囲に注意し、焦らず作業する
⚠️ 重大な安全上の注意と免責事項⚠️ 重大な安全上の注意と免責事項
この記事の内容は、あくまで筆者の20年以上の経験に基づく一般的な知識と手順を紹介するものです。
電気工事や保守作業には、感電・火災・機器の破損といった重大な危険が伴います。 実際の作業は、必ず自己責任で、関連法規と安全規則を厳守して行ってください。
また、資格が必要な作業は必ず有資格者が行ってください。
当ブログの情報に基づいて生じたいかなる損害・事故についても、当方は一切の責任を負いません。

 

初心者がテスターを使いこなすために知るべきこと
– 測定できるもの・できないものを知る
– 測定のタイミングを知る
– 測定対象に合わせて測定レンジを選ぶ
– 正しい端子にリード棒を当てる
ヨツギ
ヨツギ

これらを押さえるだけで、電気技術者としての腕前はぐっと上がります。

順番に解説していきますので、まずは基本から一緒に学んでいきましょう。

測定の前に電気回路について理解したい方はこちら
  1. テスターとは?
  2. テスターを使いこなすために知るべきポイント
    1. ポイント①測定できるものとできないものを知る。
    2. ポイント②測定のタイミングを知る
      1. 電圧測定
      2. 抵抗測定
    3. ポイント③測定レンジの選び方を知る
      1. 電気機器の電源電圧の測定
      2. コンセントの電源の測定
      3. 単相ブレーカー、三相交ブレーカーの測定
      4. バッテリーや電池などの電源電圧の測定
      5. パワーサプライの出力電圧の測定
      6. 電気接点(スイッチ)などのON、OFF動作の測定
      7. 電線同士のつながりの測定
      8. 断線チェックの測定
    4. ポイント④測定で当たる端子を知る
  3. 具体的な失敗3例
    1. 失敗例①測定で当たる端子を間違えて正しく測定できていない
    2. 失敗例②電圧の測定を抵抗レンジで行なってショートさせた
    3. 失敗例③測定レンジを間違えて正しく測定できない
  4. 使いこなせるようになるための具体的なトレーニング方法
    1. トレーニング①身近なもので測定を行う
    2. トレーニング②測定の前にどの様な測定結果が出るか予測する
    3. トレーニング③測定の結果が正しかったか答え合わせをする
    4. トレーニング④まだ測定したことがないもので繰り返し測定する
  5. よくある質問(FAQ) 
    1. 🔹 Q1. テスターを壊してしまうことはありますか?
    2. 🔹 Q2. テスターが反応しない(数値が出ない)ときは?
    3. 🔹 Q3. 導通チェックで音が鳴らないのは故障?
    4. 🔹 Q4. テスターを使うときの安全ポイントは?
    5. 🔹 Q5. 安いテスターでも大丈夫?
  6. まとめ

テスターとは?

初心者作業員
初心者作業員

テスターってそもそもなんなんですか?電気を見る機械?

ヨツギ
ヨツギ

テスターは目に見えない電気を測定できる便利な道具なんです

初心者作業員
初心者作業員

確かに電気って見えないから何がどうなってるかさっぱりわかりませんもんね

ヨツギ
ヨツギ

そこでテスターを使って電気の状態を確認することがエンジニアとしての第一歩なんです。

(筆者撮影)カード型テスターの写真

(筆者撮影)カード型テスターの写真

テスターとは、写真のような電気用の携帯型計測機器のことを指し、電気機器や機械の状態を測定・判断するために必要な測定機器です。

なぜなら、現場で目に見えない電気のことを見るためにはすぐに持ち出せる携帯性を備えたテスターが現場職には必要不可欠な存在です。

例えば電源が正常に送電されれいるのか?電気回路は正常につながっているのかどこかで不具合を起こしていないかなどをその場で確認するためにはテスターなくして確認することは不可能です。

このように現場で働く電気技術者の必須アイテムそれがテスターなのです。

テスター
ここではおもに携帯型テスター、カード型テスターとも呼ばれる小型の電気測定器のことを指します。
テスターから出ているテストリードを必要な端子に当てることで様々な測定が可能です。

テスターを使いこなすために知るべきポイント

初心者がテスターを使いこなすために知っておくべきポイントを4つご紹介します。

知っておくべきポイント
  1. 測定できるものとできないものを知る
  2. 測定のタイミングを知る
  3. 測定レンジの選び方を知る
  4. 測定で当たる端子を知る

ポイント①測定できるものとできないものを知る。

テスターでは電圧、抵抗の測定はできるが電流は測定できない。
初心者作業員
初心者作業員

テスターって、電気のことなら何でも測れるんですよね?

ヨツギ
ヨツギ

いいえ、テスターにも得意・不得意があります!

テスターは様々な電気的測定が可能ですが、測定ができないものもあります。

テスターでは 電圧・抵抗 は測定できますが、電流は測定できないものが多いです。

(※一部の高機能モデルを除く)

ヨツギ
ヨツギ

電気をなんでもかんでも測定できるわけではないです

HIOKI 3244-60 テスター
テスターで何を測定できるかは取扱説明書に書いてありますが、テスターの測定切換レンジの表示記号を見れば大体はわかります。
テスターの測定切換レンジ
(筆者撮影)テスターの測定レンジの写真

(筆者撮影)テスターの測定レンジの写真

携帯型テスターの多くは、直流電圧・交流電圧・抵抗 を測定できます。写真のテスターでは直流電圧交流電圧電気抵抗を測定できます。

直流電圧・交流電圧とは
・直流電圧:電圧が一定方向(プラスからマイナスへ)に流れ続ける電気
・交流電圧:電圧のプラスとマイナスが周期的に入れ替わる電気
電気抵抗とは
・電流の流れを妨げる性質を数値で表したもの

ポイント②測定のタイミングを知る

電圧測定は電源がONしている状態で測定し、抵抗の測定は電源をOFFして測定する!
初心者作業員
初心者作業員

電圧を測るとき、安全のために電源を切ったほうがいいですよね?

 

ヨツギ
ヨツギ

電源を切ると、電圧は測れません!

電圧と抵抗では、測定のタイミングが違うんです。

正確な測定をするためには、測定のタイミングを知ることが重要です。

基本的に電圧は通電中に測定し、抵抗は電源遮断中に測定する必要があります。特に抵抗の測定では、測定する配線を切断する前に必ず電源を遮断してから測定するようにしましょう。

抵抗の測定は絶対に通電中(電源を遮断していない状態)に行ってはいけません。感電、電源ショート、機械の故障など危険性があります!気をつけましょう!

電圧測定

電圧測定は測定する電圧がある状態でないと当然測定はできません、なので電気を遮断せず測定をします。電源ならブレーカーがONしている状態です。

注意したいのは負荷などの電気機器などの電源電圧を測定したい時などはその電気機器に電源が供給されている状態で測定するということです。

どういうことかというと、電源ではなく負荷の場合は電気回路上の接点(スイッチ)などによって、回路が遮断されている場合は電圧が発生しないので測定は出来ません。

抵抗測定

抵抗の測定は必ず電源を遮断して行います、ブレーカーをOFFした状態で測定します。

なぜ、電源を遮断した状態でないといけないかというとテスターの仕組み上抵抗レンジで測定する際は当たった端子を電気的に接続してしまうため、電源投入中に測定すると電源ショートしてしまうためです。

通電中に抵抗測定はテスターで一番やってはいけないこととして、電気技術者としては常識なのですが、初心者は誤って測定してしまいがちです。

当たる端子が悪いと地絡して漏電ブレーカーをトリップさせてしまったり電子基板などを壊してしまう恐れもあります。

ヨツギ
ヨツギ

失敗例でも解説しますがヨツギも地絡をしてしまい、大失敗をしてしまいました。

ポイント③測定レンジの選び方を知る

測定レンジは自分で合わせる必要がある。
初心者作業員
初心者作業員

測定タイミングも合っているのにうまく測定できないよ

ヨツギ
ヨツギ

測定レンジが合っていないと正しく測定できなません

電圧測定なら測定対象が直流か交流か理解して自分で合わせる必要があります!

テスターは当たった端子の電源を自動判断して測定してくれるわけではありません、測定したい対象に合わせて自分で切り替えが必要です。

測定対象の値に応じて適切な測定レンジを切り替えする事で始めて正確な測定を行うことができます。

測定切り替えレンジの写真
(筆者撮影)測定レンジの写真

(筆者撮影)測定レンジの写真|測定レンジは自分で切り替える必要がある。

測定レンジを間違えてると正しく測定できないばかりか、ポイント②で説明した抵抗測定を電源を遮断していない状態でしてしまい機器の故障させるなどの失敗が考えられます。

テスターには測定レンジごとにマークが表記されいて測定したい対象に合わせて選択します。

測定したい対象例選ぶレンジ測定レンジのマーク
コンセントの電圧など

(筆者撮影)コンセントを測定している写真

(筆者撮影)コンセントを測定している写真|コンセントは交流電圧

交流(AC)電圧

直流電源の記号

直流電源の記号

バッテリー電圧など

(筆者撮影)バッテリー測定の写真

(筆者撮影)バッテリー測定の写真|バッテリーは直流電圧

直流(DC)電圧

直流電源の記号

直流電源の記号

接点、スイッチの動作

(筆者撮影)接点測定の写真

(筆者撮影)接点測定の写真|接点測定は抵抗

抵抗(Ω)レンジ

電気抵抗の記号

電気抵抗の記号

次のような測定を行う時はどのレンジを選択するべきかをいくつか紹介します。

電気機器の電源電圧の測定

電気機器の電源電圧測定はその電気機器の使用電源を調べる必要があります。見分け方はACと表記が有れば交流で、DCと表記が有れば直流です。

テスターのレンジ選択の表示のように記号で表記されている場合もあります。記号と電源種別を覚えておきましょう。

表記電源種別記号表記
AC交流

(筆者作成アイコン)交流記号

(筆者作成アイコン)交流記号

DC直流

(筆者作成アイコン)直流記号

(筆者作成アイコン)直流記号

コンセントの電源の測定

家庭用コンセントの電源電圧は交流の100Vです、一部エアコン用コンセントなどは電圧が200Vですがいずれも交流電圧です。

単相ブレーカー、三相交ブレーカーの測定

単相ブレーカー、三相ブレーカーなどは商用電源と呼ばれる電源でどちらも交流電圧です。

バッテリーや電池などの電源電圧の測定

バッテリー、電池などの電源電圧は直流電圧です。

パワーサプライの出力電圧の測定

パワーサプライとは直流電源装置とも言いますので出力端子は直流電圧です。

電気接点(スイッチ)などのON、OFF動作の測定

接点(スイッチ)の動作確認を行いたい時は抵抗レンジで測定します。

接点(スイッチ)が閉じている(ON)時は抵抗値が0Ωに近くなり、接点(スイッチ)が開いている(OFF)時は抵抗値が無限大やOL「オーバーレンジ」(測定範囲外)になります。

電線同士のつながりの測定

電線同士のつながりがわからない時などは抵抗レンジで測定します。測定値が0に近い測定値ならその電線同士はつながりがあるということになります。

断線チェックの測定

本来繋がっているはずの電線が切れていないかを確認するにも抵抗レンジで測定します。抵抗値が0Ωに近ければ電線の繋がりは問題なく、抵抗値が高かったり無限大やOL「オーバーレンジ」(測定不能)だと断線していることになります。

ポイント④測定で当たる端子を知る

測定は正しい端子をリード棒で当たる。
初心者作業員
初心者作業員

測定レンジもあってるし、測定タイミングも間違っていないけど、やっぱりうまく測定できないなー。

ヨツギ
ヨツギ

測定で当たる端子を間違えていると正しく測定できません、

測定したい機器ごとに当たるべき端子を知っている必要があります。

正しい測定をするためには、測定で当たる端子を知ることが大切です。

測定する対象によって適した端子が異なります。端子を誤った場所に接続すると、誤った測定値が表示されたり測定できなかったりします。

単相ブレーカーの電圧測定
(筆者撮影)単相ブレーカー測定の写真

(筆者撮影)単相ブレーカー測定の写真|ブレーカーは隣り合う端子を測定する

上記の写真は単相ブレーカーの電圧測定の様子ですが、赤丸の端子が測定するべき端子でリード棒を当てて正しく測定できています。

測定で何が分かるか知りたい方はこちら

具体的な失敗3例

電気の初心者がテスターの測定でしてしまいがちな具体的な失敗例を解説します。

具体的な失敗例
  1. 測定で当たる端子を間違えて正しく測定できていない
  2. 電圧の測定を抵抗レンジで行なってショートさせた
  3. 測定レンジを間違えて正しく測定できない

失敗例①測定で当たる端子を間違えて正しく測定できていない

これはテスターの使い方をまだ覚えていない後輩にテスターを使わせてみて実際にあったことなのですが、テスターのリード棒を間違えた端子に当たって測定をしていました。

テスターの使い方を覚えて使いこなすようになるとまず間違えないようなことでも、知識がない初心者の頃は当然のように失敗します。

こればかりは知識と経験を積むしかありません、正しく当たる端子を覚えて実践しましょう。

対策
  • 測定で当たるべき正しい端子を覚える
  • 正しい測定を何度も行い経験を増やす

失敗例②電圧の測定を抵抗レンジで行なってショートさせた

これはヨツギ自身も経験がありますが、抵抗レンジで電源が投入されている回路を測定してはいけないということがあまりわかっていなかった頃、

練習のつもりで現場での測定をした時にうっかり電源が入ったままの回路を抵抗レンジで測定してしまいました。

端子とリード棒が触れた瞬間にバチッと火花が散ったと思った瞬間、部屋の照明も消えてしまいました。

何で部屋の照明まで消えてしまったかはその後に解りましたが、テスターのリード棒を通じて電源が地絡してしまい建物の分電盤で漏電ブレーカーがトリップしていました。

当時は顧客にもご迷惑をお掛けしてしまいました。

対策
  • 抵抗の測定は電源を遮断して行う
  • 正しい測定を何度も行い経験を増やす

失敗例③測定レンジを間違えて正しく測定できない

これも若かりし頃に失敗した覚えがあります。会社で支給されていた小型テスターはデジタル式のものでしたが、

テスターの扱いに慣れていない頃デジタルというだけで、なんかハイテクなものと勘違いして電気の測定も自動的に切り替えやらをやってくれると勝手に勘違いしておりました。

そんなわけはないんですが、デジタルの表示で何かしらの表示は出るもんですから

なんとなく測れているのかなっと勘違いしていて先輩には測れていないことを指摘されて測定レンジを合わせる事を覚えました。

対策
  • 測定レンジの正しいやり方を覚える
  • 正しい測定を何度も行い経験を増やす

使いこなせるようになるための具体的なトレーニング方法

初心者がテスターを使いこなすためには絶対的に練習が必要ですが、どうやってその練習するか具体的で有効なトレーニングについて独断と偏見で提案します。

具体的トレーニング方法
  1. 身近なもので測定を行う
  2. 測定の前にどの様な測定結果が出るか予測する
  3. 測定の結果が正しかったか答え合わせをする
  4. まだ測定したことがないもので繰り返し測定する

トレーニング①身近なもので測定を行う

初心者作業員
初心者作業員

テスターを使いこなせる様になりたい!

ヨツギ
ヨツギ

テスターを使いこなせる様になるにはどうしても経験が必要です。

初心者作業員
初心者作業員

でも、失敗してトラブルになったら嫌だしなー。

ヨツギ
ヨツギ

そこでおすすめの方法があります。

測定の経験を積むために必要なことは、測定をたくさん行うことですがいきなり実地でやるには失敗のリスクもあります、そこでお勧めの方法が身近なものでテスターを使って測定を行うことです。

具体的には乾電池などが身近で安全な測定対象です。

(筆者撮影)アルカリ乾電池電圧の写真

(筆者撮影)アルカリ乾電池電圧の写真|単三アルカリ乾電池の電圧は直流電源1.5V

アルカリ単三乾電池の電源種別は直流電源電圧は1.5Vです。

測定する電源種別と電圧が分かっていますから実際に測ってみましょう。

トレーニング②測定の前にどの様な測定結果が出るか予測する

ここがポイントですが測定前に測定結果後どう出るかを予測しましょう。

自分の考えでどうなるかを考えることで経験としての質が上がります。

先ほどの乾電池であれば電圧は「1.5V」が出るものと予想します。

では実際に測定してみましょう。

(筆者撮影)アルカリ乾電池電池の測定

(筆者撮影)アルカリ乾電池電池の測定|測定結果は1.597V

上記の写真は実際にアルカリ単三乾電池を測定してみたところです。

予想「1.5V」に対して「1.597V」という測定結果になりました。

トレーニング③測定の結果が正しかったか答え合わせをする

測定結果が正しかったかを必ず答え合わせしましょう

実際の測定結果が正しい結果かを確認しなくては間違ったやり方だったか正しいやり方だったかが分からないので経験として身につきません。

先ほどの測定結果をかんがえてみましょう、予想「1.5V」に対して「1.597V」という測定結果でした、これは異常なのか正常なのか答えを考えます。

結論としては正常です、新品で消耗していない乾電池は公称電圧よりも高い状態であるのが正常です。

もう1つ測定してみましょう。

(筆者撮影)アルカリ乾電池電池の測定 2

(筆者撮影)アルカリ乾電池電池の測定 2|測定結果は「-1.468V」

上記写真は別のアルカリ単三乾電池を測定してみたとことです。

測定結果は「1.468V」で、良く見ると「-」(マイナス)の表示もあるので正確には「-1.468V」という測定結果です。

これについて考えてみますと、まず「-」(マイナス)が出たのは前回の測定と比べて当たるテスターのリード棒の赤リード棒と黒リード棒が逆になっています。

そのため乾電池のプラス端子から何Vなのかを測定したことになり乾電池のマイナス側はプラス側から見ると数値としてマイナスになるので「−」(マイナス)の表示となっています。

また、測定値が「1.5V」より低い「1.468V」になっていることについては、アルカリ乾電池の特性で消耗している乾電池は公称電圧よりも低くなるということがあります。

測定の結論としてはリード棒を逆に当たったため「−」(マイナス)表示となり、測定したアルカリ乾電池は消耗しているため電圧が低くなっているということがわかりました。

こう言ったことは、実際に体験してみないとなかなか経験として蓄積されません、知ってるつもりでも、やってみると意外な発見などがあるものです。

トレーニング④まだ測定したことがないもので繰り返し測定する

一度測定したことがあれば次からは自信を持って測定することが出来ます、

身近なもので十分練習したら少しずつやったことないものの測定をこなしていきましょう。

ヨツギ
ヨツギ

くれぐれも抵抗レンジで電圧測定だけは行わないように気をつけましょう。

電圧測定だけであれば、間違えた端子を当たったとしても測定が出来ないだけで

ショートや機器を壊してしまう可能性は有りませんのでどんどん測定の経験を積みましょう。

可能であれば会社の先輩などにみてもらいながらだとやってはいけないことなどアドバイスが貰えると思います。

また、そもそもテスターで測定ができると何がわかるのかについての記事もあります。

よくある質問(FAQ) 

🔹 Q1. テスターを壊してしまうことはありますか?

A. 間違ったモードで通電してしまうと壊れることがあります。

特に“抵抗測定モードのまま電圧を測る”のはNGです。

不安な場合は、まず電源を切った状態でリードを確認してから測定しましょう。

🔹 Q2. テスターが反応しない(数値が出ない)ときは?

A. よくあるのは「リード棒の当て方不良」または、「電池切れ」です。

まずは抵抗測定に切り替えて、リード棒の金属どうしを当ててください、0Ωとなっていなければ正しく当てれています。

問題なければ内部電池の交換を試してください。

🔹 Q3. 導通チェックで音が鳴らないのは故障?

A. 機種によってはブザーがOFF設定になっていることがあります。

また、導通といっても抵抗が0Ωでないと音が鳴らないタイプもあるので、

まず抵抗値表示があるかどうかも見てください。

🔹 Q4. テスターを使うときの安全ポイントは?

A. 手が濡れている状態では使用しないこと。

電圧が印加されている端子に手が接触すると感電の恐れがあります。端子にはリード棒だけが接触するように当てましょう。

🔹 Q5. 安いテスターでも大丈夫?

A. 初心者の練習用なら 1,000〜2,000円の安価なテスターで十分です。

高機能モデルよりもシンプルなものの方が、操作を覚えやすく上達が早いです。

まとめ

テスターを使いこなすために知るべきこと
  • テスターで測定できるものと出来ないものがあることを知る
  • 測定にはタイミングがあることを知る
  • 測定レンジの合わせ方を知る
  • 測定で当たるべき端子を覚える
この記事を書いた人
ヨツギ(四ツ木)

京都の工業高校を卒業後、エレベーターのメンテナンス会社に20年以上勤続。
これまでに現場経験を元にこれから電気を学ぶ人が、「何が分からないのかが分からない」状態を抜け出し、現場で自信を持って作業できるようになれるような情報を発信します。

【保有資格】
・第2種電気工事士
・認定電気工事従事者
・第3種電気主任技術者
・二級電気機器組立て技能士
 (シーケンス作業)

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